ニキビ跡の種類と原因・自宅とエステサロンでできるケアとは

 

ニキビは治ったのに赤みや茶色い跡が残ってしまった、いつまでも赤や紫のニキビ跡がある、というお悩みを持ったことはないでしょうか。

 

ニキビ跡にはいくつか種類があり、それぞれ原因が異なります。

 

ここでは、ニキビ跡の種類と効果的なセルフケアの方法、エステでできるニキビ跡改善メニューについて解説します。

 

ニキビ跡の種類と原因

ニキビ跡はニキビが治ったあとに赤みや色素沈着、クレーターなどが残ってしまう状態のことです。

 

肌は外側から表皮、真皮、皮下組織の順で構成されていますが、肌のバリア機能が低下した環境下で炎症した状態が続くと、雑菌が繁殖し、真皮や皮下組織にまでダメージを与え、修復が難しくなり、ニキビ跡として残ってしまうことがあります。

 

ニキビ跡はいくつかの種類がありますので、まずはニキビ跡の種類と原因をご紹介します。

 

赤みを伴うニキビ跡

ニキビができて炎症が起こると炎症によるダメージから皮膚を守ろうとして、患部に毛細血管が集中してうっ血することがあります。
その影響により、ニキビが治ったあとにも赤みが残ってしまう場合があります。

 

このタイプのニキビ跡は赤く目立つため、気になる方が多いかと思いますが、一般的には自然に消失していきます。
個人差はあるものの、ニキビが治ってから1カ月程度で赤みが落ち着き、順調にいけば2～3カ月で目立たなくなっていきます。

 

紫色のニキビ跡

ニキビの炎症が表皮よりもさらに深くにまで達してしまった場合、その部分の毛細血管が破裂してしまい、血液が漏れ出して色素沈着を起こし、紫色のニキビ跡となって現れます。

 

茶褐色のニキビ跡

ニキビの炎症により刺激を受けたメラノサイトがメラニン色素を作り出し、これが色素沈着を起こすと茶色のニキビ跡となって残ります。
メラニンが原因のニキビ跡は紫外線により悪化する場合があります。

 

クレーター

ニキビの炎症が悪化し、毛穴の壁を破壊し、周辺組織にまで広がります。

 

ニキビの炎症がひどくなると白血球が炎症を抑えようと働き、そのときに皮膚の真皮層が破壊され、ターンオーバーができない真皮層では肌の修復ができずにクレーター状になって残ります。

 

しこり状のニキビ跡

ニキビができた部分が硬くなり、盛り上がってしこり状になったものです。

ニキビの炎症がお肌の深部にまで進行した際に、傷ついた肌を再生しようと新しい細胞を過度に生成してしまうことで出来上がります。

 

ニキビ跡のケア方法

バランスの良い食生活を心がける

肌の調子を整えるためにはバランスの良い食生活も重要です。

 

ニキビに良い栄養素にはビタミンが豊富に含まれている緑黄色野菜、皮脂の分泌を抑えるビタミンB2、B6、コラーゲンを生成しメラニン色素を薄くするビタミンCなどが挙げられます。

 

適度な運動と睡眠

お肌は適度な運動によりターンオーバーが促進されると言われています。
さらに、発汗することで肌の水分が増し、毛穴に溜まった皮脂や老廃物の排出を促したり、角質を柔らかくする効果もあります。

 

また、睡眠不足や紫外線、ストレスもターンオーバーが乱れる原因となりますので、規則正しい睡眠とストレスをできるだけ溜め込まない生活を心がけることが大切です。

 

ビタミンCが含まれるスキンケアを使用する

赤みや色素沈着のあるニキビ跡には、ビタミンCが配合されている基礎化粧品でスキンケアをするのがおすすめです。

ビタミンCにはメラニンの生成を抑制し色素沈着を改善する働きや、ターンオーバーを正常化する効果が期待できます。

 

エステサロンのニキビ跡ケア

セルフケアよりも高い効果を感じたい方、セルフケアではなかなかニキビ跡が改善しない方はエステサロンでニキビ跡のケアを行うのがおすすめです。

 

エステサロンのニキビ跡ケアは、痛みやダウンタイムもなく、エステティックサロンの特別空間でリラックスした雰囲気を味わいながらお手入れをすることができます。

 

ニキビ跡だけでなく、美肌効果のある施術でお肌全体をイキイキさせることができる点がメリットです。

 

ピーリング

ピーリングはお肌のターンオーバーを促し、新しい肌の生成を助けてくれます。

 

ピーリングにはさまざまな種類がありますが、エステサロンで特に人気で一般的なものは「ケミカルピーリング」や「ハーブピーリング」です。

 

ケミカルピーリングはエステサロンによって異なるものの、主にフルーツ酸（AHA）などを使用して、お肌の古い角質層を溶かし、お肌の一番上の部分の表皮細胞だけを取り除きます。

 

その後のお肌は自然治癒力によって新しい肌が再生されます。

ピーリングは毛穴やニキビ跡など、凹凸のある肌トラブルに効果があるとされています。

 

同じ場所にニキビを繰り返していると皮膚が厚くなっていきます。

 

角質が厚くなると、肌が硬くなり皮脂を排出する毛穴が塞がれ、皮脂が毛穴に詰まってますますニキビができやすい環境になってしまいます。

 

この状態のお肌は肌のターンオーバーも乱れがちです。
ピーリングで古い角質を取り除き、新しいお肌に生まれ変わらせることで、お肌に残ったニキビ跡を徐々に改善していきます。

 

イオン導入

イオン導入はエステ専用の機器を使ってイオン化した美容液を皮膚の内部に浸透させる施術です。
特にケミカルピーリングのあとにイオン導入を行うことで、美容液が効率よく浸透しやすくなります。

 

イオン導入に用いられる美容液の成分には、さまざまな種類がありますがニキビ跡ケアにはビタミンCを配合した美容液が有効です。

 

エステサロンで受けるイオン導入は弱い電流で行うので、電気のピリピリ感が苦手な方でも安心して受けることができます。

 

イオン導入は光フェイシャルやピーリングにプラスしたメニューとして設定しているエステサロンも多いので、希望する場合はエステサロンのホームページで確認しておくと良いでしょう。

 

光フェイシャル（フォトフェイシャル）

光フェイシャルは特殊な光を肌に照射することで肌トラブルを解消する施術です。

特に赤みのあるニキビ跡や色素沈着のニキビ跡におすすめです。

 

光フェイシャルはコラーゲンの生成にとって重要な線維芽細胞の活性化やメラニン、くすみに効果があります。

光を当てるだけで一度にさまざまな効果が期待できるため、エステサロンでも人気のメニューです。

 

ニキビ跡で悩んでいる場合はエステサロンでケアしてみる

ニキビ跡にはいくつかの種類があり、適したケアを行うことが大切です。

なかなかニキビ跡が治らない、早く治したいと考えている方は自宅でのスキンケアにプラスしてエステサロンでのケアがおすすめです。

 

また、大人ニキビでお悩みの方もエステサロンで定期的にお手入れをすることで、ニキビができにくいお肌の環境を作っていくことも可能です。