エステサロンのピーリングの種類と効果 市販のピーリングとの違い

 

ピーリングは肌に残った古い角質をフルーツ酸などの力を使って取り除き、肌の新陳代謝を活性化させ美肌へと導く施術です。エステサロンではニキビやニキビ跡、シミ、くすみでお悩みの方に人気があります。

このページでは、エステサロンのピーリングの種類や期待できる効果、市販のピーリングとの違いについてご紹介します。

 

ピーリングの種類

エステサロンで受けられるピーリングは大きくケミカルピーリングとハーブピーリングの2つに分けられます。

 

ケミカルピーリング

フルーツ酸（AHA）などの弱い酸を使用し、皮膚の表面や毛穴部分の角質を剥離して新しい角質を再生させるピーリングです。

古くなった角質を酸の力で剥がれやすくし、真皮に炎症を与え、コラーゲンの再生を促します。

 

ハーブピーリング

ハーブピーリングは天然由来の「スポンジア」と呼ばれる微細針状粒子成分と、植物由来のハーブや海藻由来のミネラルなどに含まれる活性化成分をお肌の角質層に浸透させて新陳代謝を促し、美肌再生を目指すエステサロンでも人気のピーリングです。

ハーブピーリングの特徴は強制的に角質層を乖離させるのではなく、ターンオーバーを促進し、お肌そのものの力を引き出す効果があり、通常28日周期のターンオーバーを3～5日という短期間で肌再生、自然剥離を促すとされています。

 

ケミカルピーリングの種類

ハーブピーリングは主にフルーツ酸（AHA）により角質を剥離させる効果があり、使用する酸によってさらに分類されます。

 

グリコール酸ピーリング

グリコール酸はフルーツ酸の一種で、比較的穏やかな角質剥離作用を持つためエステサロンでも広く利用されています。
角質細胞の結合を緩めて不要な角質を除去します。

分子が小さく角質層から真皮層にまで作用し、肌のハリや保水力を高めます。

 

乳酸ピーリング（ラクトピーリング）

乳酸ピーリングもフルーツ酸の一種で、主に皮膚の浅層へ作用します。
角質剥離作用だけでなく、肌のうるおいに必要なたんぱく質量を上昇させると考えられており、肌の保水力やバリア機能を高めます。

 

ハーブピーリングの種類

ハーブピーリングにもさまざまな種類があり、大きく分けて剥離するタイプと剥離しないタイプに分かれます。

 

剥離するタイプ

剥離するタイプのハーブピーリングはスポンジアの量が多く含まれており、さらに剥離を促す成分も配合されています。
このタイプのハーブピーリングに使用されるスポンジアは比較的長いため、チクチクとした痛みを感じることがあります。

ニキビやクレーター、エイジング肌などの肌悩みをしっかりと改善したい方に向いています。

 

剥離しないタイプ

剥離しないタイプのハーブピーリングはスポンジアの量が少なく、肌質改善に効果が期待できる植物成分が主に使用されているのが特徴です。

 

肌の再生を促し、細胞の自己再生力を高めることで、健康な肌基礎をつくります。肌質を選ばず痛みもないため、肌を根本から健康にしていきたい方におすすめです。

 

サロンによって採用しているピーリングの種類は異なる

ピーリングにはさまざまな種類があり、使用する薬剤によって効果も異なります。

 

どのピーリングを採用しているはエステサロンによって異なりますので、ピーリングを希望する場合は事前にエステサロンのホームページなどでチェックしておいた方が良いでしょう。

 

心配な場合はエステサロンに電話やメールで施術の詳細を問い合わせておくと安心です。

 

市販のピーリングとエステのピーリングの違い

ドラッグストアなどでもピーリング効果のある商品が多く発売されていますが、エステサロンのピーリングとは成分や濃度が大きく異なります。

 

市販のピーリングには大きく分けて石鹸タイプ、美容液タイプ、洗い流すタイプの3種類があります。

 

石鹸タイプは効果も穏やかで初心者にも使いやすく、美容液タイプは普段使いができ敏感肌の方でも使用が可能です。
洗い流すタイプは比較的ピーリング効果が高く、その分刺激も強いのが特徴です。

 

エステサロンのピーリングも市販のものと同様、美容目的で行いますが、サロン専用の薬剤を使うため、市販のものよりも高い効果が期待できます。

 

市販の製品よりも強い薬剤を使いますが、エステティシャンがお肌の状態をしっかりと診断したうえで施術しますので安心して利用できます。

 

ピーリングで期待できる効果

ピーリングは肌の代謝を活性化し、ターンオーバーを促す効果があります。

 

さらにエステサロンで定期的にピーリングを受けることで、ターンオーバーの周期を正常化し、次のような肌悩みに効果があると言われています。

 

ニキビ肌の改善効果

毛穴に皮脂や角質が詰まると、毛穴のなかでアクネ菌が繁殖し炎症を起こしてニキビの原因となります。ピーリングにより肌の新陳代謝を促すことで、毛穴の詰まりを取り除きニキビを改善、予防する効果が期待できます。

また、ピーリングは毛穴に詰まった角栓にも効果があるため、毛穴の黒ずみや開きにも効果があります。

 

くすみ・シミ改善効果

ターンオーバーが正常に働いている肌では、メラニンは新しい皮膚に押し上げられて体外に排出されますが、ターンオーバーが乱れて新陳代謝が滞ると肌にメラニンが残ってしまい、シミやくすみにつながります。

ピーリングにはメラニン色素を薄くする作用はありませんが、肌のターンオーバーを促し、メラニンを排出してシミやくすみを改善する効果が期待できます。

さらに、古い角質を除去することで肌のきめが整い透明感のあるワントーン明るい肌へと導きます。

 

乾燥・小じわ改善効果

ピーリングの施術を受けると健康な角質細胞が作られるようになり、肌本来のバリア機能や保湿機能を改善し、乾燥肌を改善すると考えられています。

 

また、ピーリングの薬剤の種類や濃度によっては酸が真皮層にまで到達し、線維芽細胞を刺激してコラーゲンやエラスチンの生成を促進するため、ハリとうるおいのある肌になり、小じわ改善やざらつき、乾燥を防ぐ効果が期待できます。

 

自分に合ったピーリングを選ぶことが大切

ピーリングはフルーツ酸やハーブなど自然由来の力を使って古い角質を剥がし、肌の新陳代謝を高める施術です。

 

薬剤の種類によっては敏感肌の方には刺激が強すぎたり、やりすぎると肌を傷めてしまうことがあります。
エステサロンではフルーツ酸を使用する施術もありますが、刺激の少ないハーブピーリングなどもあります。

 

ピーリングを検討する際にはエステサロンで肌状態をチェックしてもらい、最適な施術を選ぶことが大切です。